伊豆市読みもの

藍染の広まる可能性を発信

伊豆市

<藍で染まった作品ギャラリー>
伊豆箱根鉄道『修善寺駅』から車で約10分、広大な田畑が広がる地域に100年を超える大きな蔵、『蔵ギャラリーみつはし』があります。この蔵は、今回取材させて頂いた三橋さんの作品で作られた異空間、訪れた人は癒されるという声が多い空間です。三橋さんは、藍染を中心に作品を作られ、この蔵には、衣類やバッグ、日傘や小物類など、様々な物で溢れております。作品を見る楽しさだけでなく、実際に藍染体験を通してティーシャツやハンカチ、ストールなどを作ることもできます。藍の作品で染まった、この蔵から三橋さんの藍染への想い、そして藍染体験から得られる藍の魅力について、連載にて紹介していきます。

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三橋さん1
三橋さん2
三橋さん3

<玉手箱のような藍の意外性>
藍染の魅力について、三橋さんからの第一声は「自分が考えていないものが作れるのよ。」という言葉でした。藍染と言えば、出来上がりの青色をイメージし、染液に浸すと青色になると思う人が多いそうですが、実は途中に色の変化を経て青色に仕上がるのです。まず茶色から始まり、緑色、そして最後に青色に染まるのです。この過程に意外性があるのです。しかも、三橋さんの藍染体験では最初に自分でどういうデザインにするのか、つまり絞りを考えるのですが、実際に仕上がったものは最初思っていたデザインやイメージとは違う仕上がりになります。ここにもまた意外性が潜んでいます。

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<この意外性に惹かれて増えるリピーター>
三橋さんの藍染体験をして、男性心も魅了するような意外性が藍染にはありました。男性を虜にするくらいなので、「リピーターも多いですか」と聞いた所、「一度体験に来るとハマり何度も来ますよ。年に4、5回来る方もいらっしゃいますし、家族みんなで藍染ファッションの方もいますよ。他にも、SNSの写真を見せて、今度はこういう風に仕上げたいけど、どうしたら良いですかとお客さんから聞かれることもあるくらいですよ。」

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<子育てと同じ~藍と向き合う日々~>
藍には意外性という魅力があるものの、実は藍を育てて管理するのは大変だそうです。三橋さんも藍染を始めて10年以上が過ぎた今、ようやく管理方法が分かってきたそうです。始めたばかりの頃は、藍の調子が悪いと、つい調整し過ぎてダメになってしまう苦い経験もされました。三橋さんは「藍を育てるのは、子育てと一緒で見守るのが大事ですよ。子供が何かできるまで待つように、藍にも待つ心が無いと育てるのは難しいです。」と仰っておりました。地元伊豆で藍を育てるメリットについても伺った所、温暖な伊豆の気候は藍にも適していると仰っており、伊豆の自然の強みも改めて感じました。

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<藍の無限の可能性>
藍を管理するのは難しい中、それでも藍染を続ける理由はを聞いてみました。「藍染には無限の色や絞りがあるのよ、これで良いという正解が無いのが逆に面白い。」と仰っておりました。私も体験して感じましたが、正解が無いということは言い換えると失敗が無い、1つ1つの作品の良し悪しを判断するものではなく、どの作品の絞りや色も作り出した人の個性が溢れた作品になると思いました。何通りもあるこの可能性、10年以上経験されている三橋さんでも「やっぱり完成した時の楽しみ・ワクワク感があるからこそ、大変な藍の管理や重労働の染液に染める作業も頑張れる」と感じていらっしゃいました。藍染というものは、経験する程、その無限の可能性に気付けるものかと思いました。

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<好きを活かした更なる挑戦>
ここまで、三橋さんの藍染への強い想いを感じ取ることができたと思いますが、三橋さんは更なる挑戦を考えていらっしゃいました。「色々な藍染の可能性を追求して、今年は藍の原料であるすくも作りにも挑戦しているのよ。正直作るのはかなり難しく、ここまでやっている人は少ないわ。でも、SNSで他の人達がすくもを作っているのを見ると刺激になり、私もやってみたくなりました。」と、更なる挑戦に向けて話す生き生きとした三橋さんの表情が素敵でした。

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かなやん

去年初めて伊豆半島を訪れ、すっかり地元の魅力にハマったライターです。地元の事業者さんから、事業への強い想い、地元の魅力を伺い、発信したいと思いますので、よろしくお願いします。

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