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「料理をおいしく」謙虚な調味料づくり 修善寺醤油(株)-前編-

伊豆市

修善寺駅から徒歩5分のところにある修善寺醤油株式会社。出荷前のダンボールが並び、活況さが伝わってきます。

修善寺醤油さんは、以前ご紹介しましたが、本格派の醤油はもちろん、わさびソース「WASAFURU」など、攻めた商品開発が魅力です。今回は、念願かなって、修善寺醤油の西島社長から商品づくりへのこだわりや想いをお聞きしました。

|修善寺醤油さんはいつ頃から商売をされているんですか。

始まりは大正15年。最初は「西島商店」として事業を始めました。当時から醤油は作っていましたが、砂糖、味噌、酢などは仕入れて販売。先代からは、醤油だけでなく、焼き肉のたれやポン酢も作り始めました。自分は3代目、経営者になって17年です。

|修善寺醤油の特徴はどんなところですか。

醤油はよく「ヤマサはお肉に合う、キッコーマンはそばに合う」という言われ方をします。うちの醤油は、もともとお肉を扱う米久(株)さん(静岡県沼津市に本社をおく食品メーカー)との取引が長く、「お肉に合う」醤油だと思います。

醤油は明るく、赤い色合いなので煮物をすると、野菜の色が映えるのも特徴です。これは醤油の元となる菌の性質。この菌は大正時代から継ぎ足して使っているものです。
地元の食材に合うか、と言われてもちょっとわからないですね(笑)

油以外にもドレッシングやソースなど取扱商品が豊富な印象ですが、どのくらいありますか。

現在、メインで出しているのは、市販用9種類、業務用10~15種類ぐらい。
先代のときは業務用が中心でしたが、今の売上は市販用の商品が6~7割を占めています。

業務用販売も、もちろん力を入れていますが、市販用はダイレクトに消費者に届き、良い商品と評価されると、市場が広がるのが魅力。チャレンジのしがいがありますね。

コロナ禍でレストランなどの外食産業が厳しくなって、自宅で食事をとる方が増えたのも市販用が伸びている理由だと思います。
あとは、成城石井さんやカルディさんから依頼を受けてOEMで生産する商品もあります。

|修善寺醤油さんの商品はどこで買えるんですか

首都圏、関西、九州方面を中心に卸していて、地元での販売が少ないんです。商品によっては、地元で販売していないものもあります。
業務用の醤油は、地元の小学校にも卸していますね。コロナ禍前には、地元の小学生が工場見学に来てくれました

自社のホームページがないのは、ホームページがあると、どうしても通販の対応も必要になってくるので・・つくろうかとは思っているが、踏ん切りがつかない状態です(笑)。

|最近のヒット商品はどんなものですか

「トリュフ」です。


これは、たまたま「お肉に合うソース」があって「夕飯がもう少しリッチな気分になれたらいいな」という思いから開発したもの。味のベースには、醤油を使っています。肉や野菜につけたり、お客さんから「和風スパゲティにまぜるとおいしい」という声も聞いています。

実は、商品開発のときには、こんなに出荷されるとは思っていなくて、出荷量の多さに自分でも驚いています。

最近は、他社さんからも同じような商品が出始めていますが、お客さんのなかには「他のも試したけど、これがいい」「甘さがちょうどいい」といったありがたいお言葉もいただいています。

この商品は、PXストア、小田急OX、オリンピックなどで販売しています。問屋さんに卸しているので、どこで販売されているか、自分でもわからないことがありますね。

|「夕飯を少しリッチにしたい」という思いから「トリュフ」のアイデアが出てくるのがおもしろいですね。西島社長の内に秘めた発想力と、商品化に結び付ける行動力がますます気になります。

(後編では、修善寺醤油さんの商品開発の想いをご紹介します

まえだかつ

伊豆半島にあこがれる旅好きの方向音痴。旅先ではレンタサイクルでまちを走り回る。旅の書は「深夜特急」。伊豆で暮らし、働く人たちの魅力を発信します。傾聴と問いかけを大切にしたいシニア産業カウンセラー

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